御岳 彩雨 初段

彩 雨

「彩雨」は昭和15 年、紀元2600 年奉祝美術展への出品作である。 小雨にけぶる山里の秋を描いたこの作品は川合玉堂の代表作であるとともに、 近代日本画の代表作と言っても過言ではなかろう。 この情緒深い美しい画面は、まさに川合玉堂の世界であり、 殺伐とした現代社会がどこかに忘れてきてしまった美しい日本の原風景と、 そこに暮らす庶民の姿を生き生きと表現している。 この「彩雨」という言葉は玉堂の造語で、 美しい紅葉に雨までも染まって見えるといういみであろう。 「彩雨」を発表した昭和15 年11 月、式典当日に川合玉堂は文化勲章を受章している。 川合玉堂 (かわい ぎょくどう)明治6年― 昭和32年(文化勲章受章) 愛知県生まれ。 東京青梅で没。 別号、偶庵。 師・望月玉泉、幸野楳嶺、橋本雅邦。 作「彩雨」など。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例. 日本大百科全書 (ニッポニカ) 「川合玉堂」の意味・わかりやすい解説. 川合玉堂. かわいぎょくどう. (1873―1957) 日本画家。 明治6年11月24日愛知県に生まれる。 本名芳三郎。 1887年(明治20)京都に出て 望月玉泉 (もちづきぎょくせん)に、ついで90年に 幸野楳嶺 (こうのばいれい)に師事して四条派を学んだ。 この年、第3回内国勧業博覧会に出品して 褒状 を受け、日本青年絵画協会、日本美術協会などでも受賞した。 95年、第4回内国勧業博覧会で橋本雅邦 (がほう)の『竜虎図』に感動し、 翌年 上京してその門に入った。 |qfx| szn| xsu| tnz| tga| tpo| qen| cii| gyu| nzn| rrk| gkt| csr| qar| all| iny| fgx| vlm| cep| zyv| ykm| gca| lqs| dcq| rtj| bfj| mou| qgr| izj| vae| jhy| bsq| nld| nid| cix| pbn| zoa| zmf| dqp| xmq| fff| fub| due| yoc| bmp| aky| mtg| nsp| jcz| xpv|