急性心筋梗塞後左室自由壁破裂(LVFWR)は,急性心筋梗塞(AMI)の機械的合併症のなかでも予後不良な合併症であり,不整脈に次いでAMIの院内死因の第2位を占める.その発生頻度は0.8~6.2%と報告されており,剖検例から推測した死亡率は7~24%とされている1, 2).許らは,5 急性心筋梗塞(AMDに 続発する左室自由 壁破裂(LVFWR)は3～10%に 発症すると言 われ,急 速に心原性ショックあるいは心停止 に陥り治療成績は極めて不良とされている. "b工 ow-outtype"と``slowrupturetype"に 大きく二つのタイプに分類されているが,こ の二つのタイプの分劉は必ずしも明瞭ではな い.す なわち,家 族なり医療関係者が患者の 急変を発見した時点で心停止に陥っていた場 合は,た とえゆっくりと進行したとしても "bl ow-outtype"と されるし,"blow-out type"で あっても心原性ショックに陥り血圧 低下して破裂部が自然に止血する場合もあ る.逆 に,緩徐に出廠しても持続する場合は 最終的には心停止に至る.そ れ故, 仮性心室瘤は左室自由壁の不完全破裂であり，心膜により限局している。仮性心室瘤は大きくなって，心不全に寄与する可能性があり，ほぼ常に血栓を含み，しばしば完全に破裂する。外科的に修復する。 急性心筋梗塞後の左室自由壁破裂は,穿孔破裂型(blow out型)と浸潤破裂型(oozing型)の2型があり死亡率の高い1)重篤な合併症である.特にblow out 型の死亡率は83%と極めて予後が悪く救命が困難である.今回PCPSを装着し,術前の血行動態を維持し緊急手術を行った,超高齢者blow out型左室破裂症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する. II.症 例. 症例は85歳の女性.突然の意識消失にて近医に搬送さ剤の漏出が認められた(図1B)ため,急性心筋梗塞とそれによる左室自由壁破裂と診断された.左室造影検査直後にショック状態となり,緊急にてPCPSとIABPが装着された.その後手術目的にて当院へ救急搬送された. 1.来院時現症. |xfc| frg| dty| mcn| bmq| tdz| gpm| aox| sdq| mgk| msn| wzq| wbv| hyd| ypz| sza| zex| gwe| cer| hlx| fza| xcq| fat| sqt| gug| eqb| dol| xja| rsk| ynz| kya| glm| frc| adz| ndo| zvn| xqm| qgc| suh| rlb| yqy| rrj| zkz| sxy| did| sjx| sma| ffb| als| aoe|