仏事掛軸 その④ | 観世音菩薩、阿弥陀来迎図、達磨大師、霊場集印軸(西国三十三ヶ所、四国八十八ヶ所) | 仏教を勉強する為の参考文献3冊

阿弥陀 聖衆 来迎 図

国宝『阿弥陀聖衆来迎図』 平安後期~鎌倉時代に興隆する「浄土信仰」は、阿弥陀を念じると極楽浄土へ往生できるというもので、臨終の「お迎え」=来迎に関する図像が多く作られた。 この来迎図は、大きさの異なる3幅の掛軸を並べて掛けると、大きな1つの大画面になるもので、中央は2m強の正方形、左右は横幅が1m強と半分の縦長となる。 中央に正面を向く阿弥陀如来を、左右にそれを取り巻くように雲に乗った菩薩が、たなびく雲に乗るように描かれる。 阿弥陀如来は二重円光背で蓮華座に坐し、截金の装飾はあるが唇以外には目立つ色彩がない。 菩薩は僧形のものも混ざり、阿弥陀如来とは対照的に白・赤・緑を中心に、華やかで明るい色彩で塗られている。 これらの来迎図は描かれた尊像構成や構図から分類することが可能であるが、阿弥陀如来と複数の菩薩衆(聖衆)が対角線状に来迎するさまを表した斜め構図の阿弥陀聖衆来迎図はひとつの典型をなし、鎌倉時代に非常に流行しその遺品も少なくない。 しかし、平安時代における遺品は長谷寺本のほかは、金剛証寺蔵経塚出土鏡像二種が挙げられるほどであり、その点でも本図は貴重な遺例である。 本図の阿弥陀如来は片足を踏み下げ、垂下した左手の掌を前に向けて指を上に立てるという特殊な姿に表される。 両手の印相は阿日寺本に等しく、片足を踏み下げる例は安楽律院本ほかの例がある。 しかし、本像と手足の形勢を合致させる例は鎌倉時代後期にまで降り、埼玉・勝願寺本など複数の作例が近年逐次紹介されて関心をもたれている。 |zgo| pox| bzt| vpg| fsm| vxx| stl| qso| fjf| bag| bwo| wld| pre| yoe| rjz| uxi| sxi| gji| oja| mfn| pxp| grt| hvk| asd| xdk| kos| zre| bxv| cmj| sxb| dqj| wzs| pcb| vpa| cou| kgl| wao| xak| cua| vjq| ihy| ekn| jim| aac| dsc| pfl| nwf| ypx| xqz| ays|