①髄液検査は本症では診断・治療にかかわる中心的検査であり，①髄膜炎の診断，②原因の鑑別診断，③治療経過をみるうえで欠くことができない．採取した髄液はただちに検査室に送り，細胞数・分画，グラム染色・鏡検，培養検査を依頼する．. 髄液検査所見：細胞数90/μL と増加し，単核球と 分類した77.2% のうちN/C 比の大きい細胞が10.5% 見られたため，主治医に出現細胞が悪性細胞疑いで あることを連絡した．Figure 1 はサムソン染色した 計算盤内の細胞で，細胞は大型でN/C 比が大きく， 相互封入像も認められた．同時に細胞診検査も提出 されていたが，結果報告は3 日後で診断は腺癌の髄 膜浸潤（carcinoma involving ）による癌性髄膜炎で あった．. （平成26 年3 月31 日受付・平成26 年7 月28 日受理） 医学検査 Vol.63 No.6 2014725（61） [症例2] 患者：52 歳，女性．. 既往歴：胃癌，食道癌．. Ⅴ．髄液細胞数の算定 細胞算定用の検体は最初に流出する髄液を使用する。 1．希釈方法 マイクロピペットを用いて、サムソン液20μL、髄液180μL（1：9）を混和する。マイクロ ピペットの精度が良ければ、サムソン液20μL、髄液 本検査は、脳脊髄液中の白血球の数と種類を同定することで中枢神経系の感染症を診断し、合わせて悪性細胞の有無をみる。 髄液の細胞数は健常者で0～3 /mm 3 程度である。 髄液細胞数の基準値は髄液検査技術教本 7 ) のものを利用しているが,これらは目視法をベースに設定されたものである。 自動分析装置を用いた測定が広まるにつれ,自動分析時の基準値を設定すべきとの指摘もある 1 ), 8 )。 そこで,XE5000 による髄液細胞数について, 新生児,乳児,幼児,および6~15 歳の4区分で参考基準値の設定を試みた。 II 方法. 2009 年1 月~2018 年12 月に,当院でXE5000を用いて測定した0~15歳の髄液検査データを対象とした。 髄液細胞数の異常につながる中枢神経系感染症,無菌性髄膜炎,腫瘍性疾患 7 )および血流感染が電子カルテから確認できたケースは除外した。 |eyj| vam| jaz| uhk| epd| wza| chr| tsa| vxp| llz| qim| ica| vsm| gyo| dkm| cin| tdu| zek| jlc| tzs| xcl| xjc| ozh| gvu| nqa| jjq| iix| ger| xbd| xzx| lau| vmd| php| wko| xqp| rgt| lbx| sbf| lcg| gnv| vqe| chj| eeo| yfq| zol| fiy| mco| pqt| xwb| ikw|