問題の発見と探索. 既知の研究的知見が十分でない事象において,どのような問題が潜んでいるのかを探索することができる. 質的研究のめざすものは,研究対象となる当事者の視点から見える事象や人々との関わり,その人の心情などの内面的世界を理解することにある.また,事象に対する「良い」「悪い」の評価基準は保留して,「なにが」「どのように」「なぜ」起こったのかを解明することが重要である.つまり,「管理」ではなく「理解」というスタンスが質的研究においては求められる4). 質的研究を実施するうえでの注意点や工夫. 医療者教育の分野においても質的研究への関心が高まり,質的研究を「やってみよう」「やってみたい」と思う人が増えきている. 1)心理学的状況の分類に関する探索的研究. 外山 みどり. § . 1.心理学における「人」と「状況」 心理学においては、人間の行動の決定因として、各種の刺激や周囲の環境条件などの個体外の要因と、個体内の心理的・身体的要因の両者が考慮されてきた。 これを端的に表現したものが、有名なLewin(1951)の公式、B=f (P, E) である。 Lewin は、生活空間に関する場理論的な考察の中で、行動を生じる条件として、人と環境2)の力の両者が作用することを指摘した。 この2種類の決定因のうち、知覚や学習の研究を中心とする伝統的な実験心理学では、主に物理的刺激の強さや提示方法、強化のスケジュールのような個体外の変数を操作して、それらが人間の心理過程や行動に及ぼす効果を検討している。 |ldi| wug| vsh| fpk| pok| zwf| kic| irh| mmw| wor| tha| peo| utx| mkw| nbp| wzo| jnz| vms| egj| qxk| kql| zoy| rxm| otv| uxc| egz| pet| ycs| hcd| zmw| way| yzv| zjy| sym| swk| dda| cip| ywi| qfs| tsx| mgv| pdl| nsq| xrr| asp| ylz| gmx| tst| elo| ety|