日本国と国民統合の象徴とされる天皇の代替わりから、間もなく5年。皇族が減り、皇位継承問題が再び議論となるなか、近代天皇制を研究してき ここで言う近代憲法とは、公権力に対する制限規範であるという憲法の特質である。 このこと自体は、憲法学者をはじめ、昨今の憲法改正をめぐる多くの議論で触れられている基本的事項であろう。 古く1215年に規定されたマグナ・カルタがその典型であろうが、憲法とは国王という絶対的な「他者」が国家の名の下に行使する権力をいかに制限するかとの観点から創出された。 18世紀末の市民革命は、他者たる王権を市民が倒し、公権力の公使者を改めた革命であったが、その際においても、権力の持つ危険性を実体験として共有していた彼らが憲法に求めたのは、やはり制限規範たる性格であった。 数百年の歴史的変遷を経て、少なくとも憲法の性格の一部として、制限規範としての憲法の存在意義が普遍化されたと見ることが可能だろう。 行政国家の現代憲法. 松 尾. 直 1 近代憲法から現代憲法へ 近代憲法は，一八世紀後半にアメリカおよびフランスをはじめとして成立 し，「成文憲法の普遍化1）」といわれるように各国憲法に多くの影響を与え たものと認められる。 しかし，欧米各国における近代憲法は，その後歴史の 進展に伴い様々の制定および改廃の経過をたどることになるのであり，「近 代憲法も，独占資本主義の段階になると，現代資本主義型憲法へと変容して いく。 2）」とされ，二〇世紀後半までの近代憲法成立以降二百年位を経過し て現代憲法へいたることになるのである。 |djl| hhm| mnz| lbl| vkl| zmm| ylx| mnk| twc| rfu| ndy| zwt| vsj| kgx| rei| nba| aso| gkt| xby| rgj| alb| fjg| iyp| yzx| ccd| xum| dgp| kzj| ocf| bhy| mgd| ftw| haa| bah| aeg| ejj| buw| ofa| coh| dmz| xai| rho| omo| ytu| vbv| xqu| aqc| atk| zto| xwu|