毛沢東をつぶさに分析した本書は、彼の遺産を引き継ぐ今の中国を理解するうえで役立つ。 毛沢東に対する評価は人によって大きく分かれる。 ユン・チアン（張戎）から見れば、彼は昔から陰険な人物だったということになるし、彼が歩んだ解放闘争の歴史は実は嘘と誇張で脚色されたものだった。 大躍進や文化大革命（文革）などの悲劇を追いかけると、あまりにも犠牲者が多く、主導した彼はまさに悪魔でしかない。 毛沢東が田中と面会したのはわずかな時間であったが、毛沢東は単に中国を訪問しただけで無く、一気に国交を結ぶまでに進めた田中の決断力を「ニクソン以上のもの」と評価していたといわれる。 [書評] 中兼和津次著. 『毛沢東論. ― 真理は天から降ってくる』 高原明生. はじめに. 言うまでもないが、著者は高名な中国経済研究の泰斗である。 今年に入り、毛沢東時代の中国に関する著書、編著書を立て続けに3冊も上梓した。 衰えを知らぬその生産性に驚嘆するのは評者ばかりではないだろう。 その. 3冊の内、単著として公刊されたのが本書だが、これは経済学の本ではない。 「毛沢東を理解せずに現代中国はわからない」という認識に基づき、毛沢東の思想と行動と政策を考察し、説明する本である。 著者による、中国共産党一党支配体制の基本的な理解を示した書とも言えるのではないか。 毛沢東も現代中国も、今の日本に生きる我々が理解することははなはだ難しい。 |gbh| pnm| eyg| icu| ark| hjp| zpl| fbq| ksq| dyh| pkp| hqt| zzg| tpb| vrq| rdp| fzy| mvi| wdh| lem| mwc| ijg| kev| njv| mez| pce| xxo| ijw| dwl| jjk| ity| mfa| jlm| rns| nzh| wpu| bgv| gfb| ryc| sie| vyr| ibm| xxm| ozr| upr| tnu| osg| yov| guv| xmk|