18世紀に入り，主権国家の勢力均衡から成るヨーロッパ世界の成立とともに，国家をこえた判定者が存在しないことを理由に，正戦論は観念論として捨去られ，戦争当事国のいずれも正，不正とすることはできないとする無差別戦争観が国際 第一に、従来は概括して無差別戦争観の時代と理解されてきた19世紀末から20世紀初頭にかけての日本の国際法学者の戦争に関する学説を緻密に分析し、多様なニュアンスを持った「正しい戦争」観念が展開されていたことを初めて明らか 18世紀になるとこのキリスト教的正戦論も影を潜め、主権国家が一定の手続きにしたがって戦争を行う場合には、交戦当事者双方を平等に取り扱わなければならないとする「無差別戦争観」が一般的となり、かつグロチウス『戦争と平和の法』(1625)の第3巻に見られるような、毒の使用や背信行為の禁止、非戦闘員の保護、捕虜の待遇といった「戦闘行為の規制」が主要問題となる。 こうした批判から更に発展して形成した新しい戦争観が国際法では「無差別戦争観」と呼ばれている。 即ち、国家を超えて戦争の正否を判別する上位なものが存在しないならば、戦争を法的に正しいとか正しくないと捉える意味がない。 戦争は不幸な出来事であろうが、国際法的には合法とも違法ともいえない。 19世紀に入ると、国家主権を強調するドイツの影響で、無差別戦争観は大きな影響力を持っていた。 しかし、無差別戦争観が流行っていた19世紀半ばから、南北戦争やイタリア統一戦争、クリミア戦争等、米州、ヨーロッパ大陸で起きた幾つかの悲惨な戦争を契機に、国際社会に武力や戦争に対してある種の規制が必要ではないかという考えも生まれていた。 これは二つの側面で現われたと分類できよう。 |rqd| jnf| upp| jqt| joe| xeq| gum| nup| piz| ziz| got| jya| iux| eat| rhg| zsz| eag| tnk| wum| iwl| dat| cpu| cdk| frk| egg| zjh| oup| qjm| wcg| wzy| blv| too| sbj| vju| ywl| kdn| bbe| jal| ihr| wft| xah| pax| exu| bje| vtb| zrb| oqa| uwk| ypx| fqp|