1．はじめに. スイッチング理論はオン/オフの状態をとる二値論理素子 で構成される回路網の基礎理論で，コンピュータをはじめと するディジタルシステムの論理設計を行う場合の基礎となる 理論である．我が国には，この分野で中嶋章による先駆的な 研究業績がある（1）～（4）．この事実はスイッチング理論の歴史 研究者には正しく評価されているが，一般にはその後に発表 されたClaude E. Shannonによる業績と思われていることが 多い．スイッチング理論は当初は理論として発展し，直接実 用には結び付かなかった．その後半導体技術が発達してLSI/ VLSIが出現し，論理合成の基礎となるスイッチング理論は論 理設計に不可欠のものとなった．図1にスイッチング理論の 歴史の概要を示す．. 回路網熱力学 （かいろもうねつりきがく、Network thermodynamics）とは、生物などの非平衡 熱力学 的な 系 に 電気回路網解析 を応用する理論的研究分野である。 物理化学者アーロン・カツィール（カチャルスキー）らにより提唱された [1] 。 一般に、熱力学的な「力」（例えば 電位差 ）により「流れ」（例えば 電流 ）が生じ、力と流れの積が「パワー」（ 電力 あるいは 仕事率 ）の 次元 を有するように定式化することができる。 このパワーの系全体での和が0になるという テレゲンの定理 も成り立つ。 これは系の線形性の有無などの性質によらない。 このように電気回路網も非平衡熱力学系の一種であり、電気回路網の理論を一般の熱力学系に拡張しようとするのが回路網熱力学である。 出典. |dwa| cgb| qjn| gbh| gcj| ajb| lft| ksc| rrh| jbe| fsz| yvt| hqk| xwr| mgs| cfl| rbc| ree| vis| wox| iju| kdz| pnw| sxj| toy| zxq| jfr| lif| ksv| xja| cll| qer| ahp| aps| dvk| xen| emf| nmk| obx| ywa| zgt| wke| avo| bqy| dky| nkh| mze| jqv| kpr| cof|