ジョン ウィクリフ
ジョン・ウィクリフは14世紀のイギリスの神学者(1330 ー1384 )。 フス とともに、16世紀の宗教改革の先駆者として知られる。 当時の教会批判や聖書の英語訳を試みた。
ジョン・ウィクリフについて(甚野尚志著『中世の異端者たち』) イングランドと教皇庁. ウィクリフの教会批判. ロラード運動. 宗教改革の先駆者たちーージョン・ウィクリフ(E・ケァンズ著『基督教全史』) ジョン・ウィクリフの聖書解釈について(アンソニー・C・ティーセルトン、ノッティンガム大) 【関連記事】オリゲネスは ‟異端者" か、それとも ‟聖人" か? (by デイビッド・ベントリー・ハート) なにが正統でなにが異端なのだろうか? (甚野尚志著『中世の異端者たち』) 甚野尚志(じんのたかし)1958年生まれ。 東京大学文学部卒業。 同大学院人文科学研究科修了。 専攻、ヨーロッパ中世史。 現在、早稲田大学文学学術院教授。 甚野尚志著『中世の異端者たち』、p.2-3.
ロラード主義は オックスフォード大学 の神学者 ジョン・ウィクリフ の教えから発展し、その主張はローマ・ カトリック教会 の改革を要求するものであった。 ロラード派はカトリックの事効論 [1] を否定し、信仰において「本物の」聖職者であるかどうかが サクラメント を行う者の必要条件であるとした。 さらに信心深い俗人にも聖職者と同じ儀式を行う力があると説いた。 つまりロラード派によれば、宗教的な力と権限は、聖職の ヒエラルキー に基づくのではなく、信仰心に拠るものであった。 同様に、ロラード主義は聖職者の権威が、 聖書 の権威に基づいていることを強調した。 彼らは「救済された教会」の概念を説いた [2] 。
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