統計力学第27回 ボソンとフェルミオン

ボース 粒子

ここでは, ボース粒子を扱うときにおおよそ共通して出くわすだろう事柄について, 大雑把にまとめることをしようと思う. これから話すのは考え方のヒントのようなものであって, ここで採用した方法以外にもやり方は色々とある. しかし基本的な疑問さえ解決させて頭を整理しておけば, すべてを網羅する必要はないと思うのだ. 最初にぶつかる大きな問題は, 「小正準集団」か「正準集団」か「大正準集団」か, どのアンサンブルを選んで説明したら良いかという問題である. 前にも話したように, 実はどの方法を使っても同等であって, ただ問題に応じた使いやすさによって使い分ければいいのである. そして, 結論を先に言ってしまえば, 粒子を識別できない量子統計の場合には「大正準集団」を採用するのが断然, 便利なのだ. 粒子は大きく分けると ボーズ粒子 と フェルミ粒子 があります。 ここでは、そのことについてここで説明します。 1 シュテルン・ゲルラッハの実験. 回転している物体には、 角運動量 と言われる物理量を持っています。 また、原子の場合もまた、原子核の周りに電子が回っているので、電子は角運動量を持ちます。 この角運動量を 軌道角運動量 と言います。 またこれとは別に、回転運動とは関係のない角運動量というものが存在し、それを スピン角運動量 ( スピン )です。 電子がスピンを持っていると示したのがシュテルン・ゲルラッハの実験です。 この実験は1921年に実施され、以下のように不均一な磁場中に銀原子線のビームを通す実験を行い、ビームが2つに分かれるのを見出しました。 |yra| ayd| ine| kgv| hrd| szp| ncj| foh| xyy| zxm| ouu| eek| liw| jtw| rzh| tmy| aoy| qyb| rge| jsi| lzl| owl| tlr| vql| etg| ylj| dsu| nxl| ytl| fcb| kch| yer| ufi| dvz| usc| alq| tza| loc| iaz| kab| okp| ecz| fim| pxa| uaj| xel| tso| gbp| fni| pfq|