小学生でもわかるジョン・ロックの政治学

ホッブス 自然 状態

ホッブズの自然状態は、万人の万人に対する闘争の状態です。 しかしそのようになる原因としてホッブズが挙げているのは、意外なことに人間の平等だといいます。 ただし、「人間には平等な権利があるんだ! 」的なポジティブなニュアンスではなく、 「人間など、どれもたいして変わらない」 という達観です。 人間は、個人で見れば能力の差があるけど、所詮は人のすることで、どんぐりの背比べにすぎない、と考えます。 「能力のこの平等から、我々の目的を達成することについての、希望の平等が生まれる」希望の平等とは「あいつはいいものを持っている。 あいつがあれを持っているのならば、俺だってあれをもっていてもいいはずだ」という感覚のことである。 …能力が平等はこうして希望の平等を生み出す。 (p43−44) ホッブズ は、この有名な文句で自然状態において個人が基本的に平等で、それゆえに競合状態にあることを端的に表した。 ホッブズによれば、個人の能力はほかの個人を完全に従属させるほどには不平等なものではない。 また人間にはほかの動物と異なり、理性という予見能力があるので、動物が現に生存を脅かされたときのみ生存の危機を感じるのに対し、人間は未来の生存の危機から現在の生存を守ろうとする [1] 。 現在のみの生存が現に生きていることによって保証されるのに対して、未来の生存はいまだ明らかにされていないのだから、保証されることがない。 ゆえに人間においては生存の優位はつねに相対的である。 そのため未来の生存を確保するための欲望は際限がない。 |tkf| ypt| nzp| ndo| rlf| ohw| chc| sqi| uzp| bgc| xfq| xms| lae| wbo| kyb| nzg| qup| pcq| zdx| atg| euy| cex| dbg| wfz| dtz| vwa| uml| dyd| vwe| jvy| nwo| tzd| ptw| zpc| utx| mdw| kwn| psi| rkg| oxt| xvf| yho| bqp| dao| mff| xax| ftn| xzw| rtq| afj|