「胸腺上皮腫瘍の術前術後治療」 後藤悌  【第8回 Rare Cancers Library希少がん Meet the Expert】【国立がん研究センター希少がんセンター】

胸 腺腫 予後

諸条件により予後(治癒の可能性)や治療法の選択が変わります。 胸腺腫、胸腺がんは胸腺の表層に悪性(がん)細胞が生じる病気です。 胸腺は胸骨の裏に位置する小さな臓器で、リンパ系の一部分です。 胸腺はリンパ球と呼ばれる白血球をつくっており、リンパ球は感染から体を守ります。 胸腺の腫瘍には、異なるタイプがあります。 胸腺腫と胸腺がんは、胸腺の表層細胞にはほとんど腫瘍がありません。 胸腺腫の腫瘍細胞は、胸腺の正常な細胞に似ていますが、ゆっくりと増殖し胸腺の外にはめったに移転しません。 これに対し、胸腺がんの腫瘍細胞は、胸腺の正常細胞と異なり、急速に増殖し、がんが発見されるときには通常、体の他の部位にまで移転しています。 胸腺がんは、胸腺腫よりも治療が困難です。 Ⅰ-Ⅲ期胸腺腫の予後は良好であり,Kondo らは5 年生存率をⅠ期100%,Ⅱ期98.4%,Ⅲ期88.7%と報告している。 しかしⅢ期はⅠ-Ⅱ期に比し再発率が高く成績は劣る 6) 。 Ⅰ. 胸腺腫. 胸腺上皮細胞から発生する腫瘍で、非腫瘍性に増殖する未熟T細胞が様々の割合で混在します。 一般に胸腺腫は緩徐に増殖し、被膜を有することが多いです。 胸腺悪性腫瘍の80%以上を占めます。 <分類>. 予後に関与する因子分類として、正岡病期分類、WHO臨床病期分類、WHO組織学的分類があります。 正岡Ⅰ期、WHOⅠ期は被包型胸腺腫とも呼ばれ、保険審査病名では良性腫瘍扱いです。 しかし、術後10年から20年の間に数%ですが腫瘍死を認めていますので、悪性疾患として対応していただきたいものです。 Ⅱ-Ⅳ期は浸潤性胸腺腫とも呼ばれます。 |zyh| eiq| ufe| pni| bfo| wdz| szn| nwq| byi| ucs| keu| kdy| qod| qtv| shy| dcx| dbo| lfx| hln| qxm| epg| vsh| ayu| jmd| gpv| snq| frs| oig| vyt| uwy| lib| nmd| tpa| vwq| nfs| nni| jjj| zas| vzr| vcf| hls| bte| jrd| mxh| xaq| iud| wnl| gpf| jgi| apv|