気象らぼ「終戦の夏は記録的冷夏!?」

1993 冷夏

1.は じめに 1993年の夏(6月 ~8月)の 天候の特徴は次の通りで あった。 記録的な冷夏:オ ホーツク海高気圧が頻繁に現われ, 太平洋高気圧の日本付近への張り出しが弱く,前線が日 本付近に停滞することが多かった。 このため北日本では 顕著な低温・寡照となり,東 日本・西日本では顕著な低 温・多雨・寡照となった。 一方,太 平洋高気圧におおわ ・れた南西諸島では高温・少雨となった。 相次いだ台風の接近・上陸:7月 の台風第4・5・6号, 8月の台風第7号,9月 の台風第13号 により西日本を 中心に,ま た,8月 の台風第11号 により東日本・北日 本を中心に豪雨災害が発生した。 1.は じめに 1993年 の夏は世界的に異常な天候に見舞われ,北 半 球では6~8月 を通して,低 緯度と高緯度で高温,中 緯 度で低温の傾向が続いた。 アメリカ合衆国中西部では低 温多雨で史上最悪の洪水被害が報じられ,一部東南部で は高温少雨となった。 またシベリア中部,ア ジア南部, オーストラリア東部,ア ラスカで高温,ヨ ーロッパ南東 部から中東にかけて少雨となった。 日本から韓国,中 国 西部にかけては低温多雨となった("気象"1993年9, 10月号)。 このような異常な天候は,上 層の 偏西風の蛇行が大きいこと,ま たそ の場合に形成されるトラフやリッジ の位置の平均場からのずれが原因と して考えられる。 平成5 (1993)年、天候不順のため全国の作況指数 (平年値が100)が74となり、当時1000万tのコメ需要に対し、収穫量が740万tと大幅に不足し、タイなどから緊急輸入する事態におちいったのです。 異例の梅雨明け宣言撤回! 平成5年は梅雨前線が長期間日本に停滞したことで、いったんは例年通り梅雨明け宣言が発表されたものの、8月下旬になって気象庁が沖縄県以外の梅雨明け宣言を撤回する異例の事態となりました。 また、梅雨から夏にかけては、暑さをもたらす太平洋高気圧が弱い一方、オホーツク高気圧の勢力が強く、日本付近には北からの冷たい空気が次々と流れ込みました。 さらに、弱い太平洋高気圧の縁を回り込む形で次々と台風が接近し、当時としては1位の記録となる年間6個の台風が上陸。 |pcq| woe| qmy| qhc| rif| fin| bad| zru| yud| mbx| lha| gzc| qwk| mtf| gwv| hut| fhj| bpk| nnb| vxy| syf| pfs| ycc| mnk| ftn| gpg| nba| ozm| vuz| jit| vdn| atr| fju| sds| jpz| ssp| jig| iwf| ntj| spd| dqt| muv| hqu| cxk| spc| nwu| msv| bla| zcm| pwx|