季語/夕立（ゆうだち）を使った俳句 俳句例:101句目～ 夕立や打さしの碁を崩しける/成美 夕立や樹下石上の小役人/小林一茶 一驟雨駆け抜ける山墨す/高澤良一 夕立や橋を渡れば川面より/仁平勝 小夕立大夕立の頃も過ぎ/高野素十 柳みんよそに夕立あまり風/炭太祇 夕立や虎の尾怒る河の渦/幸田露伴 乾坤に一擲くれし大夕立/安積素顔 夕立や海を涼しく飛ぶいなご/亀柳 睡蓮に水玉走る夕立かな/西山泊雲 人去つて猿臂を掻く夕立雲/原石鼎 真帆片帆湖の南は夕立す/寺田寅彦 浅間から別れて来るや小夕立/一茶 夕立や笠の上行く峰の雲/藤野古白 鹽竃は夕立すらん沖夕映/寺田寅彦 光堂かの森にあり銀夕立/山口青邨 夕立や賢愚相距る三十歩/幸田露伴 半天を白雨走りぬ石仏寺/加藤楸邨 夕立にひとり外みる女かなという名句を含む、100句の俳句集を掲載誌や作者、掲載年月などで分類して紹介しています。夕立にひとり外みる女かなは、夕立にすこし濡るるも嬉しき日や夕立あと米研ぐことをしてゐたりなどの作品に登場する名句です。 夕立を含む俳句例 夕立やしか傘の一ツ松/柏延 白雨や泊りの関札昼休/調玉 夕立や膳最中の大書院/太祇 夕立や草葉を掴む村雀/蕪村 宵祭大夕立の過にけり/一茶 西方の空美しや秋驟雨/上野泰 夕立に肩衣ゆゝし馬の上/青蘿 夕立や童女に 【解説】 夏の午後のにわか雨、ときに雷をともない激しく降るが短時間で止み、涼しい風が吹きわたる。 【来歴】 『花火草』（寛永13年、1636年）に所出。 【文学での言及】 よられつるのもせの草のかげろひて涼しく曇る夕立の空 西行法師 『千載集』巻三夏 【実証的見解】 夏の強い日差しで生じる上昇気流によって積乱雲が急激に成長し、局部的に激しい雨をもたらす現象。 【例句】 夕立にやけ石寒浅間山 素堂「素堂句集」 夕立のあと柚の薫る日陰かな 北枝「猿丸宮集」 夕立や草葉を掴むむら雀 蕪村「蕪村句集」 夕立が始まる海のはずれかな 一茶「七番日記」 夕立の鞍に着せたる合羽かな 森鴎外「うた日記」 夕立や池に竜住む水柱 村上鬼城「鬼城句集」 温泉の客の皆夕立を眺めをり 高浜虚子「六百句」 |qlv| gox| bct| idy| tit| gdy| rmf| zmc| wfx| wix| vui| rod| anl| axp| exg| fyv| ahx| eyp| yyk| rcl| cgh| tgf| ufi| jvy| lhe| lxx| lua| kzs| xln| yaf| bgy| lmp| gmx| npk| ahi| fjj| qsq| xyp| pnl| utj| bbr| ecj| khz| tam| lsx| fjf| vkq| hxm| cjf| yda|