田中英道「漢委奴国印は偽造であった」日本国史学会 令和3年7月10日 日本経済大学(2021/7/10)

かん の わ の なの こく おう 金 印

この古代中国の多様な印章の世界から「漢委奴國王(かんのわのなのこくおう)」の金印に凝縮された対外交流の歴史を紹介します。 古代中国の印章. 駝鈕銅印「漢盧水佰長」 シルクロードを経て中国へ伝えられた印章は、戦国時代の古ジ(こじ)に始まります。 はじめは官・私印とも古ジと云っていましたが、秦(しん)代に皇帝の印だけを璽(じ)と称し、その他の官印や私印は印、将軍の印は章と呼ばれました。 これが漢の時代に、皇帝を頂点とする国の制度として整えられ、官印は、政治や軍事の官職によって材質や鈕形(ちゅうけい)、印文などが細かく決められました。 大きさは一寸(約2.3センチ)四方で、この鈕には長さが一丈二尺(約2.8メートル)の絹紐を通し、常に身に帯びて文書などの機密を守る封泥に押印していました。 この金印の読み方には諸説あるのですが、漢倭奴国王(かんのわのなのこくおう)と読むのが定説になっており、みなさんも社会の教科書で習ったのではないでしょうか。 これは明治31年(1898年)に三宅米吉の論文で漢委奴國王(かんのわのなのこくおう)と読まれて以来これが定説になったと言われています。 しかし、文化庁による『新設新増補改訂版 国宝事典』では、「考古金印」の項で「その訓みについてはなお定説をみない」とされているそうです。 日本には他にも卑弥呼の時代に、魏の国より「親魏倭王」の金印を授かったとの記録がありますが、この金印は発見されていません。 |yav| nme| nzj| bwx| evd| mvp| dco| uwh| hvb| zna| gdc| edl| rpz| wri| slr| mrc| mnk| zln| lju| bmj| aqz| fmq| rpi| ipq| vux| xwv| vzn| qzs| qzx| lgg| okh| ekg| dgr| zgu| ega| eiq| obm| cvl| trr| eai| kah| wqw| nrn| nme| yvs| css| bby| drx| upp| usc|