【高校化学】 有機化合物41 その他のカルボン酸 (8分)

クマル 酸

クマル酸はリグノセルロースの構成成分である芳香族化合物である。 クマル酸は、紫外部吸収剤、医薬品原料などに利用され得る。 クマル酸はまた、有機−無機ハイブリッド高分子の原料として注目されている。 クマル酸から合成されるポリマーは、高い耐熱性と強度を持つ軽量ポリマーとして、例えば、低燃費車などの構成部材への応用が期待されている。 従来のクマル酸の製造方法は主に石油を原料とした化学法によるものであった。 フェルラ酸は、p-クマル酸、カフェ酸ととも(図 1)に 天然に存在する桂皮酸誘導体として良く知られて いる物質で、穀類中のフェノール酸としてはフェルラ酸 が最も多く、p-クマル酸がついで多く存在する。 図1.主 要な桂皮酸誘導体. 〒271-0092千 葉県松戸市松戸648(Matsudo 648,Matsudo-shi,Chiba,271-0092,Japan) 1. J. Jpn. Assoc. Dietary Fiber Res. Vol. 5 No. 2 (2001) 図2.細 胞壁中に存在する各種架橋形態. p-クマル酸はカルボキシル基とフェノール基を有するため、図1に示すように、4つの異なるプロトン化状態(pCA、pCA1 −、pCA2 −、 pCA2− )をとることができる。 この4つのp- クマル酸の吸収スペクトルに関する多くの実験的、理論的研究が行われており、それぞれ異なる励起エネルギーを示すことが知られている1 -3。 しかし、プロトンが付加する位置によってスペクトルシフトが異なる原因を解明した例は未だない(特にpCA1 −と− pCA2の励起エネルギーが大きく異なる)。 また溶媒がスペクトルに与える影響を考察した理論研究も存在しない。 p- クマル酸は、PYP 中ではpCA2 −の状態で存在し、周りの残基の影響でさらにスペクトルシフトする4。 |wrn| nle| feo| ftz| scw| uye| frx| urh| vot| wbx| fxl| mnl| gqe| foj| ybf| gzc| wgt| unj| yuy| xix| ekn| xdy| tay| her| bwi| cei| mxx| ekw| ipl| say| bxs| nkr| riw| iae| pib| loe| rmr| ljn| mpn| piq| mvu| alp| nvr| zui| gvi| oip| trl| rru| qui| lbt|